こんにちは、HIROです。
今回は「アメリカ経済の最新データ」から、今後の投資戦略を考えてみます。
✅ GDPはマイナス成長
✅ でも、雇用統計は想定以上に強い
✅ 利下げ期待は下がってきている
「ん?景気が悪いの?それとも良いの?」
そんなふうに混乱してしまうようなデータが今、続いています。
✅ 米国GDPがマイナス成長へ|リセッション入りか?
まず注目すべきはコレ👇
2024年Q1の米国GDP:-0.3%(速報値)
なんと、**経済が“マイナス成長”**に突入しました。
これは2022年初頭以来のことで、前期(2023年Q4)の+2.4%から大きく下落しています。
一部では「リセッション入りでは?」という声もありますが、景気後退の定義は「2四半期連続のマイナス成長」。
つまり、次の四半期のデータが出るまでは確定ではありません。
ただし、注意点があります👇
このGDPは“速報値”なので、後から修正されることが多い。
市場の反応がやや冷静なのは、この点を見越しているからですね。
✅ 雇用は予想以上に強い|景気の底力も見える
次に、雇用データを見ていきましょう👇
✅ 4月の米国新規雇用者数:+17.7万人
✅ 予想:+13.3万人
✅ 失業率:横ばい
想定よりも強い結果です。
ただし前月(3月)の+18.5万人と比較すると、やや減速している点は見逃せません。
また、民間雇用の増加は予想より下回っており、セクターごとの差が大きく出ている印象もあります。
とはいえ「GDPはマイナスなのに、雇用は強い」という状況。
これはつまり…
経済はまだ底堅さを残しているが、成長の勢いは鈍化している
ということ。
✅ 利下げ期待は“後退”中|FRBの次の一手に注目
そして投資家として一番気になるのが「金利」ですよね。
ドナルド・トランプ前大統領は「今すぐ利下げしろ」と圧をかけていますが、市場の反応は冷静です👇
✅ FRBが6月に利下げする確率は50%未満
✅ 来週のFOMC会合では、利上げ据え置きが濃厚
インフレと雇用がまだ強いため、FRBが急いで利下げに動く理由が弱いんですね。
これは株式市場にとってはやや“慎重な空気”が漂う要因になります。
✅ 投資家としてどう動くべき?
ここまでのデータを整理すると👇
指標 | 内容 |
---|---|
GDP | -0.3%(速報)でマイナス成長に |
雇用統計 | 想定以上に強く、失業率も安定 |
利下げ期待 | 6月の利下げは五分五分に後退 |
つまり「景気悪化×雇用安定×利下げ後退」という、**“チグハグな相場”**です。
✅ ハイグロース株や中小型株にはやや逆風
✅ 一方で、ディフェンシブ株や高配当株に資金が流れやすい
✅ インフレが再燃すれば、エネルギー株が息を吹き返す可能性も
✅ まとめ:今は“焦らず、数字と向き合う時間”
短期的には上下のブレが大きい局面。
こういう時こそ、**「焦って売買する人」ではなく「準備しておく人」**が勝ちます。
- 本当に良い企業の決算をチェック
- 金利・インフレデータの動向を確認
- 来るべきチャンスに備える
それが、いま個人投資家にできる最良の戦略かもしれません。
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