みなさんは株式投資でどれくらいの利益を得たいと思っていますか?
年間の利回り20%上げていたら超強者の株式投資ですが、仮に20%の利益で稼げていても、毎月25%の利益を挙げられてる人はいません。
ご存じのように株式相場は上下しますし、調子よく結果が出る時もあれば悪いときもあります。
強い銘柄を淡々と買い続ける積み立て投資法はリスクが少なく、長期的には資産を増やすことが出来るので万人にお勧めの投資法です。
でも、これは10年、20年という期間がかかります。
長期投資は利上げやウクライナ戦争などの外乱に振り回されて中々利益が大きくならない期間が長くて、やきもきしますよね。。
一方短期投資ならこんな相場でも利益を上げていくことが出来る。
「もう少し早くお金持ちになりたい・・・。」
本手法はそのように思っている人に向けた投資法になります。
その名も「値幅を取る投資術」です。
これは短期的な株価の安値と高値の間の利益を取るということです。
安値で買って、高値で売る。
それが出来れば誰も苦労しないよ・・・。
そう思いましたか?
でも実は誰でも短期間であれば、安値と高値を見極められる方法があるんです。
私が行っているのは、数日から数週間の短期トレードです。
いわゆるスイングトレードというモノです。
投資初心者の中には、短期投資に興味があるけれど、やりかたが分からず中々手が出せない・・・。
こんな人も多いと思います。
特に、いくつかある短期投資のやり方の中でどれが良いのか。
スイングトレードって?短期投資って色々あるけどよく分からないって人のためにも最初から丁寧に解説していきます。
- スイングトレードとは
- 他にも短期投資の方法はあるみたいだけど?
- スイングトレードのメリットって?
- 相場が悪くても、利益が出せる。
- 株価をずっと見ている必要がない
- 中長期投資よりも早く利益が出せる
- 少ない資金で大きな利益を出しやすい
- 取引回数が少ないから手数料が抑えられる
- スイングトレードの2つのデメリット
- 損切りが難しい
- 手数料コストが高い
- 本投資法の特徴
- 株価の勢いを読む!
- その銘柄は今、売られすぎか?買われすぎか?
- ボリンジャーバンドとRSIストキャスティクスの2つで買いタイミングを判断しよう!
- 何を買えばいいのか??
- いつ買えばいいのか?第一弾
- いつ買えばいいのか?第二弾
- 損切りルールについて
- 1回の取引でとるリスクに対して、どのくらいの利益を狙うか?
- 売りのタイミング
- まとめ
- チャートツールの設定の仕方
- 銘柄はどのように選んでいけばいいのか?
- 歴史的な大暴落にも法則性がある
- おわりに
スイングトレードとは

2,3日から数週間の短い期間で売買を進めるトレード手法のことをスイングトレードって呼びます。
中長期的な視点よりも、短期的な利益が出た時に株式を売却して利益を確定させるのが一番のPoint。
中長期投資はその銘柄の財務やビジネスモデルなどのファンダメンタルと市場全体の動向をみて投資します。
一方、スイングトレードは、テクニカル指標やチャートなどを重視します。
「テクニカルチャート・・・難しそう・・・。」
そう思いましたか?
いえいえ、全く難しくないですからね、誰にでもわかるように丁寧に解説していきますから心配しないでください。
他にも短期投資の方法はあるみたいだけど?

短期投資って「デイトレード」って名前をよく聞きますよね。
短期投資には他にもスキャルピングというものもあります。
整理してみましょう。
違いは「保有期間」です。
- スイングトレードが数日から数週間
- デイトレードは1日
- スキャルピングは数分
それぞれ利益の大きさや取引回数に差があるので、下にまとめました。

余裕期間の違いから、取引回数と狙える利益が違ってきます。
スイングトレードのメリットって?

それでは、どれがおススメなのか?
基本的にスイングがお勧めです。もちろん私自身も普段からスイングやってます。
本業がある人は画面に張り付けないのでスキャルピングはそもそも不可。
米国株を対象にするなら夜中ですし。
スイングは1日で利益が出ないけれど、中長期的な投資方法よりはずっと早く結果が出るって点が魅力。他にもメリットがたくさんあるから解説していきますよ。
最初にメリットをまとめておくと、
- 株式相場が悪くても、利益が出せる。
- 画面に張り付く必要がない(=米国株投資でもできる)
- 中長期投資よりも成果が出るのが早い
- 少ない資金でも大きな利益を出しやすい
- 資金効率が良い
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
相場が悪くても、利益が出せる。
長期投資をしていると2022年のような弱気相場では利益が出にくいです。
もちろん、長期投資は5年、10年というスパンで考える投資なので気にする必要はないのですが、相場が悪い期間と言うのは長いと数年続くこともあるので含み益が増えていかず、フラストレーションがたまるものです。
スイングトレードは中長期的な投資と比較すると、
相場全体が調子悪くても利益を出しやすいのが特徴の一つ。
株価が高止まっていたり、または下げ止まっていても利益を上げることができます。
株価をずっと見ている必要がない
スキャルピングは取引を数分単位で行うので、本当に画面と睨めっこしている必要がある。
刺激的で楽しいという面はありますが、米国株は取引時間が夜中だから寝てる時間ですし、
日本株であってもこれまた本業の時間中に株価をずっと見ているわけにもいかないよね。
専業トレーダーだけができる手法と言っていいです。
デイトレードは1日単位だからサラリーマンでもできるけど、それでも毎日かなりの時間を取引や情報収集に取られます。
家事やちょっと目を離した時に株価が変動し、タイミングを逃してしまう危険性があるので、株価のこまめなチェックはどうしても必要。。。
それに対してスイングトレードは取引回数が少ないし、1日中画面に張り付いていなくても問題なし!
本業を持っていたり、主婦の人で日中忙しい人が長期投資よりも利益を短期に出す方法としておススメな方法です。
でも、スイングトレードなら、株を買ってから売るまでに数日の余裕があるから、1日に何度も株価をチェックして取引をするって必要がない。
中長期投資よりも早く利益が出せる

スイングトレードは数日から数週間での取引が前提。
なので、数か月~年での運用が前提の中長期投資よりも早く成果が出ます。
この短期で利益が出るって点は、かなり刺激があるので投資を続けていくモチベーションも保つ効果も高いんですよね。
少ない資金で大きな利益を出しやすい

スイングトレードは、長期投資に比べると小さな価格変動を利益として取っていく手法。
市場の動向に左右されない分瞬間的な利益を上げやすいです。
だから少ない資金であっても利益を出しやすくて、小さな値幅を積み上げていくことで利益を出していきます。
もちろん、資金を投入すれば一度に大きな利益を出すこともできますが、
基本的にスイングトレードでは
「小さな利益を積み上げていく」
という姿勢が大切になってきます。
取引回数が少ないから手数料が抑えられる

今言ったように、スイングトレードを含む短期投資は小さな値幅を積み上げていくことで利益を高めていく手法。
だから、売買の回数が多いとその分手数料がとられてしまうので一回一回の利益が目減りしやすです。
その点、スイングトレードはデイトレードやスキャルピングと比べると効率が良いって言えます。
結構これは重要なポイント。
大きな資金を投入してやるなら帳消しにできますが、我々は個人投資家。
基本的に一回一回の短期投資に大きな資金は入れない方がよいです。
手数料が積み重なっていくとせっかく利益が出ていても手元に残らなくなってしまいます。
スイングトレードの2つのデメリット

メリットについてはご理解してもらえたでしょうか?
でもメリットがあれば、当然デメリットもあります。世の中そういうモノですよね。
そこもきちんとお伝えします。
ですがきちんとそのリスクへの対応法はあるので心配はしないでください。
デメリットは以下の2つです。
スイングトレードのデメリット
- 損切りが難しい
- 手数料コストが高い
損切りが難しい

スイングトレードは短期投資なので、為替の急な変動や、海外の政情の変化などによって株価の下落が急に始まったりします。
長期投資ではいずれ回復するからと放っておけばいいのですが、短期投資はそんなときは一旦売却をする必要も出てきます。
スイングトレードは数日から数週間単位で取引を行う方法ですから、
買った株式を長期的に手元に残しておいては、スイングトレードは成立しなくなってしまいますからね。
スイングトレードの資金が無くなっちゃうってことです。
損切はその判断がちょっと難しいんですが、損切のルールを自分の中に持って行っていれば損失の拡大は抑えられます。
このコンテンツで損切りのルールもきちんと解説しますから大丈夫ですよ。
手数料コストが高い

スイングトレードの手数料はデイトレードやスキャルピングといった短期・超短期取引と比較すると低く抑えることができます。
でも、数ヵ月や年単位取引の中長期取引と比べるとどうしても取引手数料のコストは高くなってしまうんですよね。
売買回数が多くなるから当たり前ですが。
この点は、利益をきちんと出せれば相殺できます。
本投資法の特徴
株価は上下を繰り返しています。
この上昇しているトレンドの銘柄を見つけて、その上昇トレンドが終わる前に売る。
そういった手法です。
このくらいの短期間であれば、安値と高値を見つけて判断することはそんなに難しくないんです。
さて、ここから具体的なノウハウに入っていきます。
株価の勢いを読む!
勢いのある株はその後も株価が上がっていく可能性が高いです。
この勢いを読めれば、「書い」の重要なサインとなります。
そのための指標が「ボリンジャーバンド」と呼ばれるものです。
これはとても有名なテクニカル分析の指標の一つで、使った手法はたくさんあります。
でもこの指標が私たちに何を伝えてくれてるのかってきちんと理解している人はあまりいません。
ここがとても重要です。
ボリンジャーバンドって?
ボリンジャーバンドは、
「過去の株価推移から計算して、現在はこの値幅で推移するはずである。」
という幅を指します。
「相場の勢いを知るための指標」
と覚えてください。
この、勢い=トレンドは投資で利益を上げるために非常に大切な要素です。
この”勢い”がないと結果的に変動する値幅が狭くなります。
値幅が狭いと買っても上昇する確率が低いのでトレードが失敗する確率が高くなってしまうんですね。
勝ててもその利益はわずかなものになってしまいます。
勢いのある相場や銘柄は一時的に株価が下がったところでの買い(押し目エントリー)が簡単です。
その結果、値幅を取って利益にしやすい。
この大切な、「勢い」を最も分かりやすく表現しているものがボリンジャーバンドなんです。
ボリンジャーバンドは移動平均線と上下に挟まれた標準偏差の線で表されます。
難しそう・・・って思いました?
図を見た方が分かりやすいと思います。

言葉の意味よりも覚えてほしいことは、
株価は、この線の範囲の中で変化する
ということです。
通常、上のグラフで言うと、青色の95.45%に収まる線を使用します。

この線を上に超えると、この銘柄は買われ過ぎ。
逆に下に抜けると売られ過ぎ。
このように判断できます。
そして、この線を越えた株価はほぼ確実にこの線の内側に戻ってきます。
つまり、この下のライン近くで買って、上のライン近くで売ることで、利益を上げるということが狙えるということです。
その銘柄は今、売られすぎか?買われすぎか?
株価に勢いがあることが分かっても、もし買われすぎていたら株価の伸びは止まってしまう可能性が高いですよね。
そのため、その銘柄が今売られすぎているのか、買われすぎているのか?
これを判断する必要があります。
そのための指標が、ストキャスティクスRSIです。
これは、「ストキャスティクス」と「RSI」という2つのオシレーター系の指標が合わさったものです。
オシレーターとは相場の買われ過ぎ、売られ過ぎをしめすテクニカル指標の呼び名ですね。
それぞれ解説します。
◎ストキャスティクス
ストキャスティクスは、株価のある一定期間の変動幅と終値の関係から、相場の相対的な強弱の勢い、いわゆる「売られすぎ」や「買われすぎ」を示す指標です。
◎RSI
RSI(相対力指数)は、現在の相場の相対的な強弱(又は過熱感)を表す指標です。
特徴としてボックス相場が続いているときの的中率は高いのだけど、上下に強いトレンドが出ているときは、売買シグナルが出ていたとしても、トレンドの勢いが止まらないので、判断を間違えやすいというところ。
RSIに比べて、ストキャスティクスRSIの方が、より価格の動きに敏感に反応するので短期的な売買タイミングをより正確に把握できます。

ストキャスティクスRSIは%Dと%Kという2本の線が表示されます。
この数値はある期間の株価の変動幅から、計算されるのですが、
Point!
Kの方が相場の動きに敏感でDより早く動きます。
短期トレードなので、Kの値を見ます。
この数値は0~100%で変化します。
20%以下になったら”売られ過ぎ”
80%以上になったら”買われ過ぎ”
このように覚えて、
・数値が低いところで買って
・高いところで売る
そのような売買シグナルとして使います。
ボリンジャーバンドとRSIストキャスティクスの2つで買いタイミングを判断しよう!
ここまでで2つの指標が分かりましたね。
ではどうやってこの2つの指標で買いを判断していくかを解説します。

これはコルテバという米国株の農業銘柄です。
ボリンジャーバンドの下限まで下落した株価が上限まで上昇するところまでの値幅を利益として取ることを狙います。
ですので、エントリーのタイミングは、
- ローソク足がボリンジャーバンドの下限にタッチする
- ストキャスティクスRSIの%Kが20%のラインを上に抜ける
この2点を満たしたときです。

何を買えばいいのか??
次に肝心のどんな銘柄を買えばいいのか?についてです。
これは上昇トレンドを形成しているかどうかで判断します。
上昇トレンドになっているかの見極め方として、
3つのラインを見ます。
最初に週足チャートを見ます。
週足とは株価などの値動きを示すローソク足チャートのうち、1本のローソク足が1週間単位で示されているものです。
次に、その株価の5週間ごとの平均値の変化が5週移動平均線。
最後に、15週間ごとの平均値の変化が15週移動平均線です。
この、
- 週足(1週間ごとの株価の推移)
- 5週移動平均(5週間ごとの平均値変化)
- 15週移動平均(15週間ごとの平均値変化)
3つのラインによって、トレンドを知ることが出来ます。
5週移動平均線が15週移動平均線よりも上にあれば、上昇トレンドと判断できます。
ここで「買い」の対象になります。

いつ買えばいいのか?第一弾
この手法は、強い上昇トレンドの押し目を買って、再び上昇したときの「値幅」を取るトレードです。
(押し目とは上昇局面にある相場や株価の一時的な下落を狙って買いを入れること)
ですので、上昇トレンドのETFや株の一時的な下落を探します。
現在の不安定な相場でも強い上昇を示している銘柄の例として、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)という米国のヘルスケア銘柄で見ていきます。
押し目と判断するのは、5週移動平均線が15週移動平均線を下回ったところです。

5週移動平均が下がるということは、5週間の平均で見ると株価が下落し始めたことを意味します。
このまま下がっていくのか、上昇していくのかは分からないですが、
全体として上昇のトレンドを形成しているのであれば、一時的な下げの可能性が高いと判断して押し目と捉えます。
いつ買えばいいのか?第二弾
一時的な下落を見つけたとして、次にエントリータイミング(実際に買うタイミング)を探します。
まず、チャートを日足に変えます。


ここで注意点があります。
よく受ける質問に、20%ラインを上回る前に、もっと安値の時に買えば利益が増えるんじゃないの?という意見があります。

「頭と尻尾はくれてやれ」
という格言を知っていますか?
誰しも投資家は底値で買って、天井で売りたいものです。
でも最も安いポイントや、高いポイントを見極めることは不可能と思ってください。
神様のみぞ知る、くらいでちょうどいいです。
ですので、一旦底を付けてから再び上昇基調に乗ってきたところで買うのが最も安全なのです。
このルールはぜひ守って頂きたいと思います。
底だと思ったら再び下落に入ってしまった・・・。このような失敗になりやすいです。
上昇トレンドに入ってからまた下落してしまうこともありますが、そのリスクはかなり抑えられますからね。
なので、
ストキャスティクスRSIの%Kが20%ラインを上回った!
これをエントリーポイントとすることを忘れないでください。
ストキャスティクスRSIが20%ラインを上回るということは、今まで売られ過ぎていた株式が買われ始めてということです。
つまり、株価が上昇に転じたと判断できます。
そして、狙うはボリンジャーバンドの上限ラインです。

損切りルールについて
次に損切りのルールについて話します。
トレード初心者の人は、どうしても損切りがうまくできずに損失を膨らませてしまいます。
勝てるトレーダーになるためには損切りルールを正しく設定し、徹底できるかと言っても過言ではありません。
守って欲しい損切りルールは、
「エントリーした日の安値を下回ったら売る」
これです。
実際、エントリーした後にその日の安値を下回ってもその後ボリンジャーバンドの上限まで上昇することはよくあります。
ただ、投資で大切なことは利益を上げることよりもあなたの資産を守ることです。
その銘柄で残念ながらその後に上昇に転じてしまうことは当然ありますが、
「あ〜やっぱりそのままにしておけばよかった・・・」
こんな風に思う必要はありません。
別の銘柄にすぐエントリーすればいいだけです。
一旦下がってしまったらとっとと損切り、そして頭は次のトレードのことを考えましょう。
これは勝てる投資家になるためにとてもとても大切なマインドです。
負ける投資家は例外なく損切りが下手です。
1回の取引でとるリスクに対して、どのくらいの利益を狙うか?
トレードには当然リスクがありますよね。
ですから、次に今あなたがやろうとしているトレードがリスクをとってもやる価値があるかどうかを判断しましょう。
結構これはトレーダーが疎かにしがちな観点です。
エントリーする前に、この銘柄を今買うことで得られそうな利益がリスクに対して十分高いか?
これを見ていきましょう。
リスクリワード比というものを見ます。
具体的には以下で、これもTradingViewで無料で見れてしまいます。
目安はリスクリワード比が1.5以上です。
ここまでの
- 移動平均線が上昇傾向にあること
- ボリンジャーバンドの下限付近にいること
- RSIストキャスティクスで買われ過ぎの兆候が見られること
この3つを満たしていれば、ここから上昇していく可能性は高いです。
ですから、リスクリワード比が1くらい(リスク1に対して利益1)でも利益が出る確率は高いです。
でもちょっとつまらないですよね。
上昇する可能性が高いと判断して買うのですから、なるべくリスクリワード比は高いほうがいいです。
あなたの投資資金に限りはありますから、より稼げるトレードを選びましょう。
そういった意味で、1.3以上を狙ってエントリーすることがおススメです。
これは私の投資経験から来る数字なので、多少の前後はもちろん構いません。
売りのタイミング
売るタイミングについては、以下のいずれかの条件を満たしたときです。
①ボリンジャーバンドの上限にタッチしたとき(=理論上これ以上高値圏には行きにくい)→半分売る
②ストキャスティクスRSIが80%を超えたとき(=買われ過ぎ)
ここで一つなるべく値幅を多くとるテクニックを教えます。
大体のケースで、①が先に来ます。ボリンジャーバンドの上限にタッチするけど、ストキャスRSIは80%に達していない状態ですね。
ボリンジャーバンドの上限に達してもストキャスティクスRSIが80%に達していなければまだ上昇の可能性が残っているので、売るのは半分だけにします。
そして、残した半分の損切りラインは買値にします。
こうすることで、もし下落に転じてしまっても買ったときの値段で売るので、マイナスになることはないという考えですね。

まとめ
①最初に、狙っている銘柄が上昇トレンドであることを週足チャートで確認します。

②ローソク足が5週移動平均と15週移動平均の間に入ったタイミングを見計らう。

③日足チャートでエントリータイミングを見極める。
日足チャートでボリンジャーバンドとRSIストキャスティクスを表示させて20%以下の売られ過ぎの状態から、再び20%ラインを上回るタイミングを探して、買う。
その時損切りは買った日の安値か、直近の安値に設定する。

④以下の条件になったら、売る。
- ボリンジャーバンドの上限にタッチしたとき
- ストキャスティクスRSIが80%を超えたとき(=買われ過ぎ)
この時に、ストキャスティクスRSIが80%を超えていなければ、買われ過ぎになっていない状態と考えて、保有株数の半分は売らずに残しましょう。
そして、残した半分の株は損切りラインを買値に再度設定する。
この残りの半分は、ストキャスティクスRSIが80%を超えたところですべて売ります。
以上です。
チャートツールの設定の仕方
ここから、ここまで説明してきた指標を見るための、ツールの設定について説明しますね。
- ローソク足
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- ストキャスティクスRSI
この設定方法を説明します。
Tradingviewの最初の使い方
最初、こんな画面が表示されると思います。
検索窓をクリックしてください。


Googleの設定を日本語翻訳にすると全て日本語で表示してくれます。
以降は日本語表示状態で解説します。
ローソク足
まず、基本のローソク足の設定の仕方です。
ローソク足って何?って人はこちらの記事が参考になります。
初心者向けに株のチャートとローソク足の見方を図で分かりやすく解説してみた。
色の変え方を教えますね。
ちなみに私は初期設定のままです。


次にローソク足の期間の変え方です。


このように表示したい「足を選びます。
移動平均線
チャートに移動平均線を表示させる方法です。
メニューのにあるインジケータを開いて、検索欄に「移動平均」と入れてください。

初期の設定では移動平均線は「9」になっています。
これは、週足であれば、9週間、日足であれば9日間の平均線が表示されるという意味です。
これを、5と15に変えた2つの線を表示させます。


ボリンジャーバンドの設定方法
以下のようにしてチャートに表示させます。

初期設定では期間は「20」になっています。

日足チャートだと、過去20日間の値動きの幅を見るということです。
これは初期設定でよいです。
ストキャスティクスRSI

初期設定では、Kは3,Dが3,RSIの期間は14、ストキャスティクスの期間は20になっています。
これを以下のように変えてください。

銘柄はどのように選んでいけばいいのか?
ここまでで銘柄の分析の仕方を解説しましたが、
何千もある米国株銘柄の中でどうやってスクリーニングするのは大変です。
これは簡単なやり方が2つあります。
1つ目は、まず、社会動向などを普段からよく見ておいて、この業界が注目されているな・・・。
という情報をつかみましょう。
今だったら、トランプ政権ですよね。
アメリカは国有地の地下に石油や天然ガス、シェールガスがたくさん埋まっています。
エネルギー産業の企業はその土地を借りて、採掘して利益を得る仕組みなのですが、バイデン政権になった途端に環境に悪いということで禁止してしまったんです。
アメリカはもともとエネルギーの輸入国だったんですが、全トランプ政権で採掘を推奨して輸出国になりました。今回再びその流れになります。バイデン政権で押さえつけられていた分、大きな成長が見込めるでしょう。
アメリカの大統領が トランプ氏になって、化石燃料銘柄に注目が集まる可能性がある・・・。
そうしたら、資源関連のETFを調べましょう。
「エネルギー ETF」、「資源 ETF」、などとGoogleで検索します。
そうすると、先ほどセクターの解説で出てきたヴァンガード社のVDEなどが出てきます。
このETFに投資するのももちろんありですが、
個別株を見つけるには、このETFの構成銘柄調べます。
BloomBergが見やすいです。
ETFを検索すると、下の方に構成銘柄が出てきます。

これらはファンドの専門家集団がファンダメンタルが強いと判断した銘柄です。
この銘柄を先ほど私が開設した手法で銘柄分析してみて、納得できたものについて買う。というやり方です。
他には、米国本土の投資顧問会社が発行する無料で手に入る投資情報を活用するのがオススメです。
アメリカでも有名な投資アナリストが発行してる投資マガジンです。
有料版もありますが、無料で手に入る超お得な銘柄情報があるのでぜひ活用してください。
これは投資の基礎知識を付けたり、相場観を身に着けるためにも必須の情報源と言ってもいいです。
上記は無料でお勧めの銘柄を紹介しています。
有料版もありますが、無料の情報でよいので、まずは強い銘柄を多く知ってください。
銘柄については私も分析を確認しましたが、かなり質が高く十分参考になる情報です。
特に成長株ランキングに出ている銘柄を自分で分析するのがおススメです。
その他、国内の投資顧問業ですが、こちらのメルマガや無料講座もとてもおススメです。
詳しくはリンク先のサイトで解説されてますので、読んでみて登録してください。
上記は有料講座は非常に高額なので、③はメルマガで相場解説を得る、④は無料講座まで、とするのが良いかと思います。
歴史的な大暴落にも法則性がある
「ヒンデンブルグオーメン」をご存じでしょうか?米国の物理数学者ジム・ミーカによって考案された、再現性の高いテクニカル指標の1つで、これだけが珍しく〝暴落の予兆〟を捉えます
大ヒット映画のタイトルにもなった「オーメン」は、「よくないことが起こる前兆」という意味です。日本語では「ヒンデンブルグの予兆」と呼ばれています。ダウやS&P500など、米国株式市場の株価暴落の前兆を示す指数として知られているため、ヒンデンブルグオーメンが点灯すると、暴落アラートとして多くのニュースサイトでも話題になります。ヒンデンブルグオーメンが点灯すると、具体的には、次に示す3つのいずれかが起こると言われています。
【ヒンデンブルグオーメン点灯で警戒すべき3つのこと】




おわりに
さて、どうだったでしょうか?
今回のコンテンツでは米国株投資と長年向き合ってきた私のトレードの手法を完全に公開しました。
私は初めのころはトレードでも失敗ばかりでした。失敗を積み上げ、改善を重ねて、
資産を減らさないように安全な手法に取り組んできた結果をまとめたものです。
リスクを減らすためには手法やルールがシンプルであることが大切。
今回紹介したこの、シンプルでリスクの少ないトレード手法で資産を積み上げてもらえたらと思っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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